井土ヶ谷教室での木曜の小学部の授業は、最近、「じじの冒険時代」といった雑談コーナーの時間が作られました。緊張しっぱなしの新入塾生の子をリラックスさせようと5分程度、私の子どもの頃の昔話もしました。この試みは成功し、その子の緊張はとれて勉強も頑張り出してくれるようになりました。「毎日、塾があったらいいのに!」と今は授業開始30分前に来ています。ところが予定外だったのは、この「じじの冒険時代」が思いの外、超好評で毎週木曜日にはこのコーナーを作らざるをえなくなってしまいました。『仲間とマムシを捕まえて伊勢佐木町の漢方薬屋に売りに行き、皆でアイスを食べたこと』、『一人でマムシを捕まえに行き死を覚悟する?ほどのピンチになったこと』、『蜂蜜が食べたくて蜂の巣を叩き、おとりが逃げて、その間に刺されながらも巣を取って蜜を食べたこと』『仲間で裏山の斜面に穴を掘って、皆で泊まったこと』などなど・・・・。こんな話をすると子どもたちの目は輝きます。いろんな質問も出ます。半世紀以上前の永田周辺にはまだ山もたくさんあり、また貧しい時代で、子どもたちの社会も縦割りで年長者が小さい者たちを面倒をみるような地域社会であったからこその冒険時代でした。話す私には郷愁ですが、子どもたちには憧れ的な時代なのかもしれません。そして、(少し過大評価かもしれませんが)この雑談で言葉を話すこと、人と人とのつながりに言葉が大切なのだということを、無意識ながら感じとってくれていることを私は実感するようになってきました。学習には記憶力や推理力が必要ですが、それを直接教えることはなかなか出来ません。この雑談でじじの話を聞き、それを子どもたちは頭の中で映像化しワクワクします。映像化出来ないときには質問します。「マムシはどれくらいの長さ?太さは?」、「目の色は?、えっ!赤いの!」と、そして「すげー!!」と、ぞくぞくしています。映像化が出来たのでしょう。「おれなら、こうするのに!」と主人公を自分に置きかえてしまう子もいます。コミュニケーションに難がある子も少しずつ変化している気もします。

ちなみに言い訳のようですが、勉強もちゃんとしています。