゙いきいぎの小学部では毎週6~10枚ぐらいの宿題を出しています。その中に漢字練習の宿題もあります。7、8個の漢字・熟語を15回ずつ練習してくるというものです。提出日にはチェックテストもします。
宿題プリントには書き順も書かれていますが、書き順など気にもとめず、乱雑に書いてくる子がいます。大人顔負けの草書体?で書いてくる子もいます。毎回注意しますが中々効果は上がっていません。しかし、それ以上に気になるのが漢字がもはや記号化・図形化してしまっている子たちです。゙いきいぎには発達障がいの子もいます。鏡児を書いてしまう子はいませんが、カンムリやヘン・ツクリなど部首と他の部分のバランスや大きさが違い、もはや漢字になっていない子もいます。昨日提出された宿題の中に、「移動」という漢字がありました。ある子のプリントを見ると、乱雑な字で何こか書かれていました。ところが10こ目ぐらいにヘンな字が書かれていました。左のへんが重(横棒が1本足りません)、右のつくり部分には多が書かれています(写真は実物でなく再現して私が書いたものです)。もう気づかれたでしょうか?そうです、移動という二字の漢字がへんとつくりが合体してしまっているのです。すべて漢字がこうなっているなら、ディスグラフィアといった話にもなりますが、そのあとには戻っています。また別の子は「賞」という字の部首の貝の上の口が日になり貝が目になって書いてきました。こうした子たちには漢字が表意文字どころか表音文字をも通り越して意味のない記号になってしまっているようです。その記号が意味の裏付けがあるのならまだいいのかもしれませんが、一つ一つの漢字記号?が具体的な意味から遊離してしまっていることに問題があります。それそのものがLD、ASDといったものかはともかく、漢字をもとの表意文字に戻してあげることが大切なのではないでしょうか?「これじゃ、漢字さんがかわいそうだよ」と一つ一つの漢字の成り立ちや字源、意味を話してあげると、多少なりとも字は丁寧に正しく書いてくれます。テストも以前よりはよくなります。もちろん1回ですべて解決するわけではありませんが、こうした指導を地道にやっていくことが大切なのではと思っています。
